月刊「ボディビルディング」誌4月号に、元ミスター日本、 金澤 利翼氏(80歳)の記事が載っておりました。
氏がトレーニングを始めた20才ころからの5年間は、ご自宅の部屋の中で毎日、6時間のトレーニングを一人ぼっちでやり続けながら、しかし他には何も仕事をしなかったという事です。
この状態は、今世間で「引きこもり」と言われるかもしれません。いや、立派な引きこもりでしょう。
しかし、この心境はわかります。何事かを成し遂げるためには、俗世間からいったん離れた環境をつくり、その事に専念しなければならない、待ちの時間の数年間がいるものです。
「出家」と言えば、悟りを得るための立派な仏道修行と言えるかもしれませんが、「引きこもり」と言われるものにも、似たようなところはあるのではないでしょうか。
「未来の大鷲(おおわし)にも、まだ飛べないヒナの時代があるのです」の例え通り、一人前になるまでには、忍耐の時間がいるものです。
しかし、今現代の出家とは、俗世間の中にいながら修行をして、その成果を社会へ出していくことにあると思われますので、単に引きこもってばかりでは、出家にはならないと思います。
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