アクセルとブレーキ

トレーニングの世界で言うALL OUT(オールアウト)とは、主働筋がもはや、自分の言う事を聞かない状態とでも言えるでしょう。

自分の言う事(命令)とは、もう一回できる、もう一回挙げられるという意志の事ですが、この意志が消えてしまう瞬間が訪れるわけです。

この状態をオールアウトしたと呼んでいるかと思います。

バーベルデットリフトで考えてみると、ギリギリ10回の重量設定をして、1回目、2回目、・・・5回目と続き、8回目あたりから、何が何でもあと2回繰り返すの意志で、9回目を引き、勝負の10回目に成功する場合もあれば、10回目を引く事ができずに、床にバーベルが落ちてしまう事もあるわけですね。

はたから見れば、9回も10回も回数に、たいして変わりはないじゃないか、と言えるのですが、本人にとっては、この1回の差は、オールORナッシングとなって、次回の挑戦の日まで悶々と燃え続ける事でしょう。

何を持ってオールアウトしたと言えるのか、

物質的なことや数字で表せられる事ではなく、

より内面的な精神的なところに

オールアウト・完全燃焼と言う世界を

考えてみたいものです。

毎日の現実世界において、やる気というアクセルは大事ですが、

心のコントロールとしての自制心というブレーキも必要です。

ALL OUTの世界とは、

はるか遠い所にあるような

ユートピア世界かもしれません。

追伸:我々ボディビル界の大先輩、アルバート・ベックルスさんが、先日95歳でお亡くなりになられたそうです。 ご冥福をお祈り申し上げます。

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