完成(ドーピング)への誘惑

人間のやる事に、完成・完全なるものは残念ながらないのですから、いつも未完成でありながらも、さらに向上を目指しているのが、我々人間というものでしょうか。

今日的なニュースで言えば、コロナ対策も未完成、そもそも医学も未完成、オリンピックで金メダルを取ったとしても、これもまた未完成であるはずです。

この未完成な自分を認めながらも、何とかして昨日の自分より、一歩進んだ今日の自分になれるように、いわば修行しているのが人間であって、ここに本来の姿があるはずです。

このような日々の修行論を否定するものの一つが、ドーピングでもあるわけです。

一日でも早く、結果を得たい!と言う、このあせりの気持ちこそ、修行中の身にとって最も、避けなければならない、完成への誘惑です。

 

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