アーノルド・シュワルツェネッガーの、ポージングスタイルは大変すばらしく、いまだにポスターとして売れ続けています。
1970年代に活躍した人ですが、決してマスキュラーポーズを優先させる事はなかったと思います。
1980年代は、リーヘイニーの時代となりますが、この頃からマスキュラーポーズが「決めのポーズ」となり、乱用されたのではないでしょうか。もうフロント/バック・ダブルバイセップスとマスキュラーポーズの繰り返しのようなポージングルーティンの選手が増えてしまい、じっくりと魅せるポージングというものが影を潜めてしまいました。
この流れは、女子ビルダーにも当てはまり、バルク優先の女子ビルダーの登場となってしまいました。
このような流れはその後、1990年代ドリアンイエーツ、ロニーコールマンなどにも受け継がれ、「大きいことは、いいことだ!」が常識となってしまいましたが、「いや、何かちがうのではないか?」と言う不満はあった訳です。
ポージングとは、大きさを表現するものではなく、筋肉の調和を表現するものだと言う捉え方もあったはずです。
2000年代に入ってからは、このようなバルク優先思考ではなく、全体としての調和度を重視するかのように、新たに男子フィジーク部門なども出てきた理由であると思います。
アメリカと言う国は、極端に右へ(男性マッスル指向・バルク優先)へ振れたかと思うと、今度は左へ(女子ビキニ・セクシー指向)と振れる国ですが、もうあと10年くらいすれば中心へ戻るのではないでしょうか。
そして、その中心は日本(アジア)であってほしいものです。
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