闘いの原点

「昭和プロレス禁断の闘い」福留 崇宏著:河出書房新社刊という約400数十ページの大著を購入してみた。

昭和の時代のプロレスメインストーリーは、やはり昭和49年(1974年)3月19日のA猪木対S小林の一戦だろう。

まだ、小学生だった頃から父親の影響からか、プロレスを見始めたと思いますが、なぜか、自分は国際プロレスのファンになり、その中でもストロング小林のレスリングスタイルが気に入っておりました。

そんな中、S小林が国プロを飛び出して、A猪木に他流試合となるような挑戦状を出し、これをA猪木が受けるという、当時としては、夢の対決があったわけです。

その当時、私は高校生になっておりましたが、S小林に対して「その心意気や、よし!」と言わんばかりの気持ちを持ったものでした。

翻って考えてみると、戦後日本人が長い間、封印してきた闘うと言う事に目覚めた一瞬でもあったような気がします。

この一戦があったからこそ、その後に日本人同士の対戦カードが数多く組まれ、また他流試合・異種格闘技路線へと発展していったような気がします。

なぜかと言えば、この一戦での決め技が、プロレスの芸術とまで言われた「ジャーマンスープレックスホールド」だったからです。

カウントスリーでも、

A猪木のかかとは、浮き、

つま先立ちでした。

 

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